次世代幹部育成研修、その他の研修等に関するご相談・ご依頼は「お問い合わせ」よりお願いいたします。
次世代の幹部候補生を育成するための研修講座をご用意しています。
内容、期間、時間等々、貴社に合わせてカスタマイズすることが可能ですので、お気軽にご相談ください。
研修の目的
この研修の目的は、次代を担う経営幹部の育成を行うことです。
将来の会社の経営やマネジメントを担う人材に求められる資質は、「多面的にモノゴトを視て、今までになかった価値を見つけ出す能力」です。
決まりきったオペレーションを上手に回すことが得意な人は、これまでの時代は非常に重宝がられましたが、そういった種類の人の価値は、今後どんどん低下していくことは目に見えています。
なぜならば、高度に成熟化した日本の市場では、これからのビジネスで圧倒的に求められる資質が、既存の商品やサービスの中に新しい価値を見つけたり、新しい価値の商品やサービスを自分で作り出す能力に他ならないからです。
自社のビジネスに携わって経験の長い人になればなるほど、業界特有の、自社特有の、もしくは個人特有のモノの見方が、知らず知らずのうちに視野を狭くさせて、思考が硬直化させていきます。
新しい視点でモノを俯瞰することは、極めて不得手になってしまって、心理学的に「スキーマ」と呼ばれる定型的な枠を通してしか物事を見ることができなくなってしまっています。
こういったスキーマを打ち破って、新しい時代に求められる思考方法を身に付ける必要があるのです。
時代が大きく変わりつつある現在、新しい時代に対応できる人財を社内で育成していくこと、これがまさに現代の中堅・中小企業の経営者の皆さんに与えられている大きな課題なのではないでしょうか。
研修プログラム開発の背景
問題や課題が簡単に見つからない時代
世の中に存在する問題を見つけることがたやすく、容易に課題が設定できた時代はとうに過ぎました。
先進国においては、世の中の大方の問題は解決され尽くし、そのおかけで現代を生きる私たちはとても快適な生活を享受できています。
大方の人は衣食住に困ることなく、スマホを片手に町を闊歩し、価値観のよく似た友人とは24時間常時つながることができる楽しい暮らしを謳歌しています。
このように、大方の問題が解決され尽くしたことで、我々民間人の暮らしはある意味非常に豊かになりましたが、製品やサービスを提供する企業側からすれば、大変な時代に突入したことを意味しています。
ビジネスとは、社会に存在する問題を解決することに他なりません。
自動車メーカーは、遠くまで安全に早く快適に人が移動できる価値を提供して、時間がかかる危険な旅という問題を解決しています。
家電メーカーは、多忙なお母さんの家事の時間を縮減するという価値を提供して、家事で身体も心もストレスでいっぱいになるという問題を解決しています。
料亭事業は、ビジネスの進行をスムーズにするという価値を提供して、コミュニケーション不足によるビジネスの失敗という問題を解決しています。
このように、世の中にあるすべてのビジネスは何らかの問題を解決して、新たな価値を提供しているものなのです。
しかし、ビジネスの種となる社会の問題が、顧客の問題が見つからなくなったら、新しいビジネスは興ることはなくなって、社会全体の経済規模は縮小に向かわざるを得ません。
昔ながらの古いビジネスはいずれその役目を終えて終焉を迎えることが当たり前の時代に、新しいビジネスを創造できないことは、世の中存在する企業すべての共通の大きな課題なのです。
経営環境の変化
世の中の生活者や企業を取り巻く環境が大きく変化している時代です。
生活者を取り巻く環境が変化すると、その変化は生活者の心理に影響を与えて、その価値感やニーズを変化させることになります。
生活者の価値観やニーズが変化すると、それまで価値を感じていた商品やサービスに何ら価値を感じなくなってしまいます。
商品やサービスが提供していた価値=商品コンセプトが、世の中の生活者のニーズに合わなくなってしまい、両者の間に大きなズレが生じてしまうのです。
これがモノやサービスが売れなくなってしまう大きな原因なのですが、このズレは目に見えるものではないので、大方の中堅・中小企業の経営者はこのズレに気付くことがありません。
ズレが生じたならば、そのズレを修正しなくてはならないのですが、その存在に気付いてないので、修正のしようがない訳です。
したがって、売上が停滞し、もしくは下降気味のビジネスでは、商品コンセプトの見直しを行って、このズレの調整を行うことが求められます。
また、昨今のメディアを賑わすことの多い少子化と高齢化の影響は、ビジネスにとってはとても大きな影響を及ぼすものです。
これまで消費活動の中心であった層がどんどん高齢化すると、消費意欲が減退しますので、既存の顧客であった高齢者層からの売上は従前のように期待できなくなります。
そこで、もっと若い世代を新規顧客として取り込むことを考えなければなないのですが、今提供している商品やサービスの提供価値は、こういった若い世代のインサイトを刺激できないことが多いので、結局、新規の顧客層を開拓することができないままの中堅・中小企業はとても多くなっています。
万が一そういった理解が社内にあったとしても、目の前のビジネスを回すだけで精いっぱいで、とてもそんなことを考える余裕がないという中堅・中小企業をよく目にします。
一昔前は、お客様がいっぱい来店して繁盛していたはずなのに、いつの間にかお客様の数が大きく減ってしまって、売上がどんどん落ちてしまっている老舗企業は本当に多いのですが、現在そのような兆候が幸運にも見られない企業でも、いつかはそのような日が訪れるはずです。
なぜならば、先に述べたように商品やサービスの持つ価値には大方賞味期限があるからです。
少子化や高齢化以外にも、デジタル・マーケティングへの対応、SNSを通じた共感コンテンツの発信、エンタメ天国日本での時間の奪い合いなど、中堅・中小企業がビジネスを推し進めるにあたって考慮しなければならないポイントは以前にも増してかなり多くなってきています。
以上のように、問題や課題の発見が難しくなった上に、大きな環境の変化を受けている現在においては、、自社のビジネスの仕組みを見直す機会を持つ必要性はとても高いと思います。
これからの、中堅・中小企業の経営を担う幹部候補生は、様々な知識を身に付けて、ビジネスを考える力を涵養するべきであることは、疑いの余地がありません。
研修プログラム
研修プログラムは、商品やサービスの新しい価値を発見したり、伝えたりすることを中心に、ビジネス全体の見方、考え方を習得することを目標にします。
勿論、講義を聞いたらすぐに実務に落とし込んで活躍できるほどビジネスは甘いものではないですが、正しい思考法を身に付けることで、ビジネスの成功確率を上げることは誰でもできることです。
<研修カリキュラム例>
例えば一年間の育成コースですと、下記のようなカリキュラムが可能です。(月1回)
講義内容 | 講義時間 | 演習時間 | 合計 | |
1 | インサイト:ビジネスを支配するもの | 2 | 2 | 4 |
2 | マーケティング戦略の全体像 | 2 | 2 | 4 |
3 | ポジショニングの重要性 | 2 | 2 | 4 |
4 | 商品コンセプト | 2 | 2 | 4 |
5 | コミュニケーション設計 | 2 | 2 | 4 |
6 | ビジョンとミッション | 2 | 2 | 4 |
7 | 管理会計の遣い方 | 2 | 2 | 4 |
8 | 戦略の作り方 | 2 | 2 | 4 |
9 | ダイレクト・マーケティング | 2 | 2 | 4 |
10 | ブランド・マーケティング | 2 | 2 | 4 |
11 | 問題解決思考の基礎 | 3 | 1 | 4 |
12 | 課題研修 | 0 | 4 | 4 |
- 上記はほんの一例にすぎません。貴社向けのオリジナルのカリキュラムに変えることは勿論可能です。
- 夕方から夜にかけての講義(17時~21時)を想定して4時間としています。
- 月に1回としていますが、複数回にすることも勿論可能です。
- ZOOMでのオンライン研修の対応も可能です。
- 料金は個別相談会でご相談ください。
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社員教育の方法については、下記の記事を参考になさってください。
社員教育の効果的な方法ってあるのだろうか。お客様の数もどんどん減って、その高齢化も激しい。デジタル化を進める他社も多いのに、昔ながらの経営スタイルのままの当社はヤバくね?。社員だって育ってないし。こんなことでお悩みに経営者の方は必見です。